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保育士と子供

東京の保育士事情を調べてみた

「子どもと触れ合って仕事をしたい」「ピアノで保育園を盛り上げたい」そう思って保育士になった人は少なくありません。しかし、保育士の現実はそう甘くはないようです。保育士不足はなぜおこるのか、東京で保育士として働くケースを見ていきましょう。

東京の保育士さんが増えてほしい

保育士の数が足りない。超少子高齢化が進んでいる中、何故か保育士が足りないという記事を見ます。子どもが少なくなって、お年寄りが人口のボリュームゾーンを占めるようになれば保育園や保育士の需要は少なくなるどころか近年増加傾向にあります。

ある調査によると保育士向けにいった結果2割もの人が、低賃金、残業の多さから保育園をやめたいと答えました。何故2割もの人が保育園を退職しようと考えているのでしょうか。そこには理由があります。

東京の保育事情

東京都福祉補意見局が2014年に公表した「東京都の保育士の実態報告書」を読むと、給与賃金が低い、雑務が多い、未消化の有給があるなど待遇面で保育士が厳しい状況に置かれているようです。

保育園には、公立と私立の二つがあります。公立が公務員として採用されるため、給与や賞与もちゃんと支払われます。反対に私立では、給与は東京都全職業の給与に対して65%の賃金しかもらっていません。また、消費税が5%から8%になり物価が全体的に上がったのに低賃金なのも、私立保育園で勤務する保育士が離職率をする理由の一つです。現在の消費税は10%にまで引き上げられているため、離職率がさらに高まる可能性もあります。

東京で保育士として働くメリット

東京の保育園事情は公立・私立で分かれますが、保育士を確保したい私立保育園も手をこまねいていません。地方から保育士として働くために上京してきた人に対し、交通費や、引っ越しにかかる諸費用を負担してくれる園もあります。実際に給料補助を設ける自治体や保育園も多く、手取りの給与も3~4万円程度の増額が見込めるほどです。

ちなみに東京都の平均給与は41万円です。保育士は東京の中では低賃金と言われていますが、その65%の給与をもらっています。計算するとおよそ26万円です。その一方東北地方の平均月給が21.39万円と、東京で保育士として働いた方が安定した生活ができます。

また、東京都は待機児童解消のため、保育園の増設に力を入れています。東京都だけでなく、23区の自治体も保育園や保育士の増設には力を入れており、1年前までは待機児童が多かった区が次の年になると待機児童ゼロになることも少なくありません。

地方に比べて同じ系列の保育園が近くにあるので、スキルを高めたい人にとっていい環境です。保育士を続けたいと感じている人は地方より東京で就職した方が良いと言えるでしょう。

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