絵本をどうやって選ぶか
絵本の歴史
子供の情操教育に良いと、子供に絵本を与える習慣は、今ではごく普通のことになっていますよね。
絵本の世界の歴史をたどると、17世紀に出版された世界図絵に行き当たりますが、日本ではすでに平安時代に絵巻物が作られていたんです。
絵巻物は、一つの紙でまとめられている巻き物の事で、絵を眺めていくことで、話しのあらすじが大まかに理解できるというタイプのものです。
当時は、識字率が低いということもあり、大衆でも分かりやすく理解できるよう、こうした絵巻物が喜ばれ発想です。
歴史的には、室町時代の奈良絵本から始まり、絵手本や動植物図譜などといった具合に発展して行ったんです。
その後明治に入ると、印刷技術も発展した事から、現代の絵本が次々と出版されるようになり、今のように普通に読まれるようになったんですね。
最近では、ペーパーレスの風潮の高まりによって、CDを始めとするデジタル絵本も、発売されるようになってきました。
絵本はどうやって選ぶ?
絵本選びが、難しいですよね。子供に選ばせる親御さんもいるようですが、基本的には子供の年齢に合わせて、絵本を選ぶことが大切なんです。
小さなお子さんは、年ごとに知能も高まり、体力も付いて行きます。
そこで基本としては、文字の全く読めない年少時代、少しずつ文字がわかってくる年中時代とに分けて、絵本を選ぶと良いですね。
そして、話しの流れが理解できるようになった年長時代は、比較的話しの長い童話や冒険ものなどが、良いと言われています。
年代別子どもに最適な絵
前項で、年少時代と年中時代、そして年長時代と大きく分けて、どのように絵本を選ぶのかを説明しました。
そこで、さらに具体的に、絵本選びの方法を説明していきましょうね。
『赤ちゃん~2歳』
・赤ちゃん用の絵本には、濡れても大丈夫なタイプや布製の絵本があります。
『年少3歳~』
・食事/睡眠/着替え/トイレなど、身近な日常をテーマとした絵本が最適です。
『年中4歳~』
・童謡やわらべ唄、短い物語など言葉のリズムや響きを楽しむことのできる絵本が最適です。
『年長5歳~』
・乗り物や動物など、子供が好きなものや、昔から読み継がれてきた絵本などが最適です。
読み聞かせの3つのポイント
お子さんは、パパやママとのスキンシップを、心から望んでいるものなんです。
親御さんによっては、自立心を養うなどと放任主義の方もいますが、幼少時代はどの子どもは、甘え盛りということを肝に銘じてほしいと思いますね。
読み聞かせには、重要な3つのポイントありますので、ここを押さえて読んであげればお子さんは大喜び間違いなし !
・せがまれたら必ず読んであげること。
・絵本を子供に選ばせてあげることも大切。
・勉強させたいという気持ちが持たない。
また、図書館などに、連れて行ってあげるのもよいでしょう。