引っ込み思案な性格を改善したい
パパやママから離れると途端に不安になる
うちの子どもは恥ずかしがり屋で引っ込み思案で、パパやママが近くにいないとすぐに不安になってしまいます。
大きくなるまでにどうにかしてあげたいですが、遺伝や生まれつきの性格にも関係するのでなかなか難しいですよね。
心理学の研究においても、新しい環境や変化への順応の早さは生まれつきある程度決まっていると言います。
生まれながらに引っ込み思案なら、大人になってもそうである可能性は高いのです。
自分自身、積極的か引っ込み思案かと言われたら引っ込み思案な性格ですから、子どもの気持ちはよくわかります。
「一人でも大丈夫だよね」と言われても、当の子どもにとってはそのハードルは非常に高いのです。
引っ込み思案な性格を少しでも改善する方法
恥ずかしがり屋で引っ込み思案な子どもに、親がちょっと言葉をかけるだけで簡単にはいきません。
「がんばって」と言われたからといって、そう簡単にがんばれるなら苦労しないとは大人でも思うでしょう。
もちろん子どもの背中を押してあげるのは親の役目ですが、それは子どもの気持ちが整って心の準備ができてからで遅くありません。
引っ込み思案な性格をすぐになんとかしようとするのではなく、まず子どもの持つ強みに注目して、それを伸ばしてあげる方法を考えましょう。
運動でも歌でもお絵かきでもなんでもかまいません。
子どもが好きなこと、得意なこと、それをやっているときは親が声をかけても気づかないぐらい熱中することがあるなら、そのことで自信をつけさせて徐々にステップアップしていくのです。
自信のあることならうまくできるというのは、子どもに限らないことですよね。
子ども自身に「自分にはこれ!」という分野があると、その自信がほかの場面での引っ込み思案をカバーすることに役立ちます。
親がやることは、子どもが好きなことに対してはしっかり褒めてあげて自信を伸ばすことです。
そこから、同じことが好きな友だちを見つけて、仲間を広げていけるようにサポートしてあげましょう。
とは言いつつも、集団生活が始まると好きなことばかりできなくなります。
学校ではいやなこと、苦手なことでもやらなくてはいけないことがたくさんです。
ただ、苦手なことでも何度もやっていると、いつしか慣れてそれほど苦手に思わなくなってくるものです。
心理学の療法でも慣れの力は重視されていて、同じことを繰り返し行うことで「慣れてしまえば大丈夫」という感覚が生まれれば、恐怖心や羞恥心は次第に収まってきます。
芸能人を見てもそうですよね。
ぎこちない新人も経験を積むほどに場慣れしていき、いつしか洗練された振る舞いができるようになります。
引っ込み思案の子どもも同じことで、子どもが苦手に感じていることも親がサポートしつつ場数を踏ませていけば、徐々に強い気持ちで臨めるようになるでしょう。